ヨーゼフのお役立ちコラム

column

  • ホーム
  • ヨーゼフのお役立ちコラム

アレルギーとは?

アレルギーとは?

アレルギーとはどういう仕組みで起きるのか、どんな症状が出るのか、はたして治るのだろうか、、、知りたいことはたくさんあると思います。そこで今回はそのアレルギーについて解説していきます。

まず初めに、私たちの体は自己(自分自身の細胞や成分)と非自己(外から侵入してきた異物)を区別する能力が備わっています。たとえば、細菌やウイルスなどは非自己ですから、これらの異物が体内に入ってきたときには識別され、攻撃したり体外へ排除しようとする機構が働きます。この働きが免疫です。

ところが、食物など本来は体に害を与えないものまで異物と判断し、免疫反応が過剰に働いてしまうことがあります。その結果、じんましんや呼吸困難など、体に不利な症状が引き起こされてしまいます。これが「アレルギー」です。この時、アレルギーの原因となる物質を「アレルゲン(または抗原)」といいます。

例えば、卵を食べた時に発疹が出てしまう人がいます。この場合、卵が抗原となっています。体は抗原に対して抗体を作ります。そして、次に卵を食べた時に抗原抗体反応を起こすわけですが、この反応が異常に過敏な時、発疹という症状が現れます。これが食物アレルギーです。

アレルギーは体に様々な症状が現れます。代表的な症状は以下の通りです。

◆眼(結膜)
アレルギー性結膜炎 → 眼のかゆみ・充血

◆鼻粘膜
アレルギー性鼻炎 → 鼻汁・くしゃみ

◆気管支
気管支喘息 → 気道閉塞

◆皮膚
アトピー性皮膚炎 → かゆみ・紅斑
じんましん → かゆみ・膨疹

◆全身性
アナフィラキシーショック → 全身の血管拡張(血圧低下)

アレルゲンなどが体内に入ることによって、一つの臓器にとどまらず、複数の臓器に重い症状が現れる場合をアナフィラキシーといいます。そして、アナフィラキシーに血圧低下や意識障害などのショック状態を伴い、すぐに治療をしなければ命を落とす可能性がある危険な状態の場合をアナフィラキシーショックと呼びます。

アナフィラキシーは発症後2時間以内がピークと言われますが、中には特定の食物を摂取した後に運動をしたことで発症する、運動誘発性アナフィラキシーも存在します。

アレルギー反応を現す抗体はIgE抗体とIgG抗体が関係しています。IgE抗体とIgG抗体は、共に特定のアレルゲンに対してできる抗体ですが、症状の現れ方が異なります。それぞれの違いは以下の通りです。

◆即時型アレルギー
このタイプのアレルギー反応は、IgE抗体の介在によるものであり、アレルゲンとの接触後ただちに発症します。このタイプは症状がはっきりと現れ、ときには重篤なアレルギー反応を起こすのが特徴です。症状としては、皮膚のかゆみ、じんましん、口・のどの違和感、呼吸困難、おう吐、腹痛、下痢などが挙げられます。

◆遅発型アレルギー
このタイプのアレルギー反応は、IgG抗体の介在によるものがほとんどであり、アレルゲンとの接触後数時間から数日経ってから比較的目立たない反応が出ることの多いアレルギーです。そのため、気付かれないまま放置されていることも多いアレルギーです。症状としては、慢性疲労、関節炎、じんましん、湿疹、頭痛、過敏性腸症候群、その他多くの慢性症状が現れます。

容器包装された加工食品にはアレルゲンを表示する制度があります。現在は食物アレルギーの頻度が高く、重い症状が現れやすい7品目(特定原材料7品目)が表示義務とされ、義務ではないものの21品目の表示が推奨されています。

◆表示の義務があるもの(特定原材料7品目)
小麦、乳、卵、ピーナッツ、そば、えび、かに

◆表示が推奨されているもの(特定原材料に準ずるもの21品目)
アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン

アレルギーは治る可能性のあるものです。但し、微量のアレルゲンに対しても強く反応の出る場合など、治る可能性の低い場合もあるので、治療は必ず専門医の指示のもとで行うようにしましょう。治す方法は以下の通りです。

◆必要最小限の除去
アレルギーは特定のアレルゲンに対する防御反応であるため、そのアレルゲンに慣らすことで克服することができる可能性があります。その慣らし方の基本は必要最小限の除去です。症状が強く現れない範囲までの量を摂取することで、アレルゲンに対して体を慣らしていく方法です。

◆腸内環境の正常化
腸内環境を整えることでアレルギーを克服できる場合もあります。正常な腸壁は食物が消化され細かい分子になった状態のもののみ吸収されるようになっています。しかし、何らかの原因で腸壁が傷ついてしまうと、そこから未消化の大きい分子や通常吸収のされない有害物質などが入ってきてしまいます。そのため、アレルギー反応が起こっていることがあるのです。腸壁に傷つき穴が開いてしまっている状態はリーキーガット症候群といわれています。腸壁が傷つく原因は様々ですが、グルテンやカゼインが関係している場合があります。グルテンフリー、カゼインフリーの食生活を実施することで腸内環境の正常化が期待できます。

【コラム】グルテンとは?

【コラム】カゼインとは?

腸壁の傷を修復し、バリア機能を維持するためには、その成分となるタンパク質、EPA・DHA、γ-リノレン酸、マグネシウム、亜鉛、ビタミンA、ビオチン、ビタミンB6などを供給します。ビタミンAは粘液分泌を促し腸壁を守り、腸壁を傷つける原因となるカンジダ(カビ類)や雑菌の増殖を抑えます。

【目的から商品を選ぶ】タンパク質をたくさん摂りたい

【目的から商品を選ぶ】ビタミン・ミネラルを摂りたい

今回は悩んでいる方の多いアレルギーについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。アレルギーは子供を持つ親だけでなく、実際にアレルギーを持つ大人にとっても大きな悩みの一つです。そんなアレルギーと付き合うためにも、知識を持ったうえでしっかりと対応していきたいですね。ヨーゼフでは、管理栄養士が厳選したアレルギー対応の商品を多く取り揃えております。興味のある方は、ぜひお試しください。

ページトップへ